問題
戦前の社会事業に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 方面委員制度は,社会事業の確立によって済世顧問制度へと発展した。
- 第一次世界大戦末期に発生した米騒動の直後に,社会事業に関する事項を扱う行政機関として厚生省が設立された。
- 救護法は市町村を実施主体とする公的扶助義務主義を採用したが,要救護者による保護請求権は認めなかった。
- 国家総動員体制下において,人的資源論に基づく生産力・軍事力の観点から,戦時厚生事業は社会事業へと再編された。
- 社会事業法の成立により,私設社会事業への地方長官(知事)による監督権が撤廃されるとともに,公費助成も打ち切られた。
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解説
1. 方面委員制度は,社会事業の確立によって済世顧問制度へと発展した。
誤り。
2. 第一次世界大戦末期に発生した米騒動の直後に,社会事業に関する事項を扱う行政機関として厚生省が設立された。
誤り。
3. 救護法は市町村を実施主体とする公的扶助義務主義を採用したが,要救護者による保護請求権は認めなかった。
正しい。
4. 国家総動員体制下において,人的資源論に基づく生産力・軍事力の観点から,戦時厚生事業は社会事業へと再編された。
誤り。
5. 社会事業法の成立により,私設社会事業への地方長官(知事)による監督権が撤廃されるとともに,公費助成も打ち切られた。
誤り。