問題
成年後見制度における市町村長の審判申立てに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 市町村長が審判を申し立てない場合,都道府県知事が代わって審判を申し立てることができる。
- 「成年後見関係事件の概況(令和2年1月~12月)」(最高裁判所事務総局家庭局)によると,「成年後見関係事件」の申立人の割合は,市町村長よりも配偶者の方が多い。
- 市町村長申立てにおいて,市町村長は,後見等の業務を適正に行うことができる者を家庭裁判所に推薦することができないとされている。
- 知的障害者福祉法に基づき,知的障害者の福祉を図るために特に必要があると認めるときは,市町村長が後見開始の審判等の申立てを行うことができる。
- 市町村長申立ては,後見開始及び保佐開始の審判に限られ,補助開始の審判は含まれないとされている。
(注) 「成年後見関係事件」とは,後見開始,保佐開始,補助開始及び任意後見監督人選任事件をいう。
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解説
1. 市町村長が審判を申し立てない場合,都道府県知事が代わって審判を申し立てることができる。
誤り。
2. 「成年後見関係事件の概況(令和2年1月~12月)」(最高裁判所事務総局家庭局)によると,「成年後見関係事件」の申立人の割合は,市町村長よりも配偶者の方が多い。
誤り。
3. 市町村長申立てにおいて,市町村長は,後見等の業務を適正に行うことができる者を家庭裁判所に推薦することができないとされている。
誤り。
4. 知的障害者福祉法に基づき,知的障害者の福祉を図るために特に必要があると認めるときは,市町村長が後見開始の審判等の申立てを行うことができる。
正しい。
5. 市町村長申立ては,後見開始及び保佐開始の審判に限られ,補助開始の審判は含まれないとされている。
誤り。