問題
「成年後見関係事件の概況(平成31年1月~令和元年12月)」(最高裁判所事務総局家庭局)に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 「成年後見関係事件」の「終局事件」において,主な申立ての動機として最も多いのは,預貯金等の管理・解約であった。
- 「成年後見関係事件」の「終局事件」において,市区町村長が申立人となったものの割合は,全体の約5割であった。
- 後見開始,保佐開始,補助開始事件のうち「認容で終局した事件」において,親族以外の成年後見人等の選任では,社会福祉士が最も多い。
- 「成年後見関係事件」のうち「認容で終局した事件」において,開始原因として最も多いのは,統合失調症であった。
- 「成年後見関係事件」の申立件数に占める保佐開始の審判の割合は,全体の約7割であった。
(注)
1 「成年後見関係事件」とは,後見開始,保佐開始,補助開始及び任意後見監督人選任事件をいう。
2 「終局事件」とは,認容,却下,その他(取下げ,本人死亡等による当然終了,移送など)によって終局した事件のことである。
3 「認容で終局した事件」とは,申立ての趣旨を認めて,後見開始,保佐開始,補助開始又は任意後見監督人選任をする旨の審判をした事件のことである。
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解説
1. 「成年後見関係事件」の「終局事件」において,主な申立ての動機として最も多いのは,預貯金等の管理・解約であった。
正しい。
2. 「成年後見関係事件」の「終局事件」において,市区町村長が申立人となったものの割合は,全体の約5割であった。
誤り。
3. 後見開始,保佐開始,補助開始事件のうち「認容で終局した事件」において,親族以外の成年後見人等の選任では,社会福祉士が最も多い。
誤り。
4. 「成年後見関係事件」のうち「認容で終局した事件」において,開始原因として最も多いのは,統合失調症であった。
誤り。
5. 「成年後見関係事件」の申立件数に占める保佐開始の審判の割合は,全体の約7割であった。
誤り。