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第36回 相談援助の基盤と専門職 問93

2024 8/24
⑩ソーシャルワークの基盤と専門職 相談援助の基盤
第36回 社会福祉士国家試験
2024年11月23日

問題

 「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」(2014 年)に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

  1. 人間尊重,人間の社会性,変化の可能性の 3 つの価値を前提とした活動である。
  2. 人,問題,場所,過程を構成要素とする。
  3. 価値の体系,知識の体系,調整活動のレパートリーを本質的な要素とする。
  4. ソーシャルワーク実践は,価値,目的,サンクション,知識及び方法の集合体である。
  5. 社会変革と社会開発,社会的結束,および人々のエンパワメントと解放を促進する。

(注)「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」とは,2014 年 7 月の国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)と国際ソーシャルワーク学校連盟(IASSW)の総会・合同会議で採択されたものを指す。

正答を見る

5

解説

1.人間尊重,人間の社会性,変化の可能性の 3 つの価値を前提とした活動である。

誤り。定義にこのような記述はない。ソーシャルワークの3つの価値前提として「人間の尊重」「人間の社会性」「変化の可能性」を示したのは,ブトゥリム(Butrym.Z.)である。

2. 人,問題,場所,過程を構成要素とする。

誤り。定義にこのような記述はない。パールマン(Perlman.H.)は,ケースワークに共通する構成要素として「人(Person)」「問題(Problem)」「場所(Place)」「過程(Process)」の四つをあげた。この構成要素は「四つのP」と呼ばれる。

3. 価値の体系,知識の体系,調整活動のレパートリーを本質的な要素とする。

誤り。定義にこのような記述はない。バーレット(Bartlett,H.)は,ソーシャルワーク実践の共通基盤として,「価値の体系」「知識の体系」「調整活動のレパートリー」が本質的な要素であることを述べた。

4. ソーシャルワーク実践は,価値,目的,サンクション,知識及び方法の集合体である。

誤り。定義にこのような記述はない。全米ソーシャルワーカー協会は,1985年にソーシャルワーク実践の基礎的定義において,ソーシャルワークとは,「価値」「目的」「サンクション」「知識」「方法」の諸要素から構成され,その全体がソーシャルワーク実践と示した。

5.社会変革と社会開発,社会的結束,および人々のエンパワメントと解放を促進する。

正しい。定義に示されているように,ソーシャルワークは,社会変革と社会開発,社会的結束,及び人々のエンパワメントと解放を促進する,実戦に基づいた専門職であり学問である。

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⑩ソーシャルワークの基盤と専門職 相談援助の基盤
第36回 社会福祉士国家試験
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