問題
事例を読んで,R市子ども福祉課の社会福祉士が行う,家族システムの視点に基づいた今後の対応として,適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕
Jさん(15歳)は,小学6年生の時に父親を交通事故で亡くした後,母親(37歳)と母方の祖母(58歳)の3人で暮らしている。母親は,朝から夜中まで働いているため,家事全般は祖母が担っている。Jさんは,中学生になった頃から,祖母へ暴言を吐くようになり,最近は家の中で暴れたり,家に帰ってこなかったりするようになった。祖母は途方に暮れ,友人でもある近所の民生委員・児童委員に相談すると,R市子ども福祉課の相談窓口を紹介され,来所につながった。
- 祖母に思春期の子への対応方法を学習する機会を提供する。
- 家族の凝集性の高さが問題であるため,母親に祖母との距離を置くよう求める。
- 家族関係を理解するため,3人の互いへの思いを尋ねていく。
- 家族システムを開放するため,Jさんの一時的別居を提案していく。
- 家族の規範を再確認するため,それぞれの役割について話し合う機会を設ける。
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3,5
解説
1. 祖母に思春期の子への対応方法を学習する機会を提供する。
誤り。
2. 家族の凝集性の高さが問題であるため,母親に祖母との距離を置くよう求める。
誤り。
3. 家族関係を理解するため,3人の互いへの思いを尋ねていく。
正しい。
4. 家族システムを開放するため,Jさんの一時的別居を提案していく。
誤り。
5. 家族の規範を再確認するため,それぞれの役割について話し合う機会を設ける。
正しい。