問題
事例を読んで,成年後見人の利益相反状況に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
共同生活援助(グループホーム)で暮らすAさん(知的障害,52歳)には弟のBさんがおり,BさんがAさんの成年後見人として選任されている。先頃,Aさん兄弟の父親(80歳代)が死去し,兄弟で遺産分割協議が行われることとなった。
- Aさんは,特別代理人の選任を請求できる。
- Bさんは,成年後見監督人が選任されていない場合,特別代理人の選任を家庭裁判所に請求しなければならない。
- Bさんは,遺産分割協議に当たり,成年後見人を辞任しなければならない。
- 特別代理人が選任された場合,Bさんは,成年後見人としての地位を失う。
- 特別代理人が選任された場合,特別代理人は,遺産分割協議に関する事項以外についても代理することができる。
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解説
1. Aさんは,特別代理人の選任を請求できる。
誤り。
2. Bさんは,成年後見監督人が選任されていない場合,特別代理人の選任を家庭裁判所に請求しなければならない。
正しい。
3. Bさんは,遺産分割協議に当たり,成年後見人を辞任しなければならない。
誤り。
4. 特別代理人が選任された場合,Bさんは,成年後見人としての地位を失う。
誤り。
5. 特別代理人が選任された場合,特別代理人は,遺産分割協議に関する事項以外についても代理することができる。
誤り。