問題
事例を読んで,Z障害者支援施設のF生活支援員(社会福祉士)がこの時点で行う支援方針の見直しに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
知的障害のあるGさん(35歳)は,日頃から言語的コミュニケーションは難しいところがあるが,Z障害者支援施設から離れた場所にある生家に一時外泊を行った。Gさんが施設に戻った際に,Gさんの家族から,外泊中の様子を伝えられた。自分から気に入った場所に遊びに出掛けたり,簡単な食事は自分で用意したりしていたとのことであった。F生活支援員にとっては,施設ではこれまで見掛けたことのなかったGさんの様子であった。
- Gさんの支援は,施設と自宅では環境が異なるため,施設の事情や制約に合わせた支援を行うことを再確認する。
- Gさんの施設での生活では,職員が考えるGさんの最善の利益に関する事柄を優先的に取り入れる。
- Gさんの興味が広がるよう,Gさんの理解力や意思決定の力を考慮して,思いや選好を確認するよう努める。
- 家族から聞いた話を基に,Gさんの支援に,自立に向けたプログラムとして施設内で実施している料理教室への参加を組み入れる。
- Gさんの短期的な支援目標を,施設に近接する共同生活援助(グループホーム)への移行に改める。
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解説
1. Gさんの支援は,施設と自宅では環境が異なるため,施設の事情や制約に合わせた支援を行うことを再確認する。
誤り。
2. Gさんの施設での生活では,職員が考えるGさんの最善の利益に関する事柄を優先的に取り入れる。
誤り。
3. Gさんの興味が広がるよう,Gさんの理解力や意思決定の力を考慮して,思いや選好を確認するよう努める。
正しい。
4. 家族から聞いた話を基に,Gさんの支援に,自立に向けたプログラムとして施設内で実施している料理教室への参加を組み入れる。
誤り。
5. Gさんの短期的な支援目標を,施設に近接する共同生活援助(グループホーム)への移行に改める。
誤り。