問題
事例を読んで,自立相談支援機関のB主任相談支援員(社会福祉士)がこの時点で検討する支援として,適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕
Cさん(30歳代,男性)は,60歳代の両親と同居している。終日,自室でオンラインゲームをして過ごしており,10年以上ひきこもりの状態にある。父親はいくつかの仕事を転々としてきたが,65歳で仕事を辞め,その後は主に基礎年金で生活をしているため,経済的にも困窮している様子である。また,母親は長年にわたるCさんとの関係に疲れており,それを心配した民生委員が,生活困窮者自立支援制度の相談機関を紹介したところ,母親は自立相談支援機関に来所し,B主任相談支援員にCさんのことを相談した。
- ひきこもりの人に配慮された居場所が,地域のどこにあるかを調べ,Cさんにその場所と事業・活動を紹介する。
- まずはCさんが抱える心理的な課題に絞ってアセスメントを行い,支援計画を作成する。
- 福祉専門職による支援だけでなく,当事者や経験者が行うピアサポートや,ひきこもりの家族会などの情報を母親に提供する。
- 手紙やメール等を用いた支援は不適切であるため行わず,直接,Cさんと対面して支援する。
- 地域の支援関係者間で早期に支援を行うため,Cさんの同意を取る前に,支援調整会議で詳細な情報を共有する。
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1,3
解説
1. ひきこもりの人に配慮された居場所が,地域のどこにあるかを調べ,Cさんにその場所と事業・活動を紹介する。
正しい。
2. まずはCさんが抱える心理的な課題に絞ってアセスメントを行い,支援計画を作成する。
誤り。
3. 福祉専門職による支援だけでなく,当事者や経験者が行うピアサポートや,ひきこもりの家族会などの情報を母親に提供する。
正しい。
4. 手紙やメール等を用いた支援は不適切であるため行わず,直接,Cさんと対面して支援する。
誤り。
5. 地域の支援関係者間で早期に支援を行うため,Cさんの同意を取る前に,支援調整会議で詳細な情報を共有する。
誤り。