問題
事例を読んで,V相談支援事業所のF相談支援専門員(社会福祉士)によるこの段階における支援方針として,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
重症心身障害があるGさん(40歳)は,70歳代の母親と二人暮らしで,喀かく痰たん吸引などの医療的ケアを必要としている。家族や,Gさんが通う生活介護事業所の職員は,Gさんの表情を読み取りながら長期にわたり生活全般の介助をしてきた。Gさんは,先月,誤ご嚥えん性せい肺炎を起こして入院したが,状態が落ち着いてきたので退院することになった。退院先を決めるに当たり,別居している姉が,これを機に,母親の負担も考えて,医療的ケアが可能な共同生活援助(グループホーム)を利用してはどうかと母親に勧めている。一方,母親は看護師などによる自宅への訪問には消極的であるが,可能な限り自宅でGさんと一緒に生活を続けたいと考えている。そこで,母親はF相談支援専門員に相談した。
- 病状や医療的ケアの必要性を考えて,退院先は医師の方針で決定する。
- 母親の負担を考え,姉の提案する共同生活援助(グループホーム)の利用を勧める。
- Gさんに最も身近な母親の意向に沿い,退院後は自宅で生活することを方針として決定する。
- 医療的ケアの必要性を考慮し,医師に対して病院での生活継続を依頼する。
- Gさん参加のもと意思決定支援会議を開催し,Gさんが退院後どのような生活を望むのか検討する。
正答を見る
5
解説
1. 病状や医療的ケアの必要性を考えて,退院先は医師の方針で決定する。
誤り。
2. 母親の負担を考え,姉の提案する共同生活援助(グループホーム)の利用を勧める。
誤り。
3. Gさんに最も身近な母親の意向に沿い,退院後は自宅で生活することを方針として決定する。
誤り。
4. 医療的ケアの必要性を考慮し,医師に対して病院での生活継続を依頼する。
誤り。
5. Gさん参加のもと意思決定支援会議を開催し,Gさんが退院後どのような生活を望むのか検討する。
正しい。