問題
人々の生活の豊かさを測定するための諸指標に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1960年代の日本では,「真の豊かさ」を測定することを目指して開発された「新国民生活指標」を活用する形で,中央省庁で政策評価が開始された。
- ブータンの国民総幸福量(GNH)は,国内総生産(GDP)を成長させるために必要な,環境保護・文化の推進・良き統治のあり方を提示することを目的としている。
- 「世界幸福度報告(World Happiness Report)」の2021年版では,日本が幸福度ランキングの首位となっている。
- 国連開発計画(UNDP)の「人間開発指数」(HDI)は,セン(Sen, A.)の潜在能力(ケイパビリティ)アプローチを理論的背景の一つとしている。
- 日本の内閣府による「満足度・生活の質を表す指標群(ダッシュボード)」では,「家計や資産」「雇用と賃金」といった経済的指標のウェイトが大きい。
(注) 「世界幸福度報告(World Happiness Report)」とは,国際連合の持続可能な開発ソリューション
ネットワークが刊行した報告書のことである。
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解説
1. 1960年代の日本では,「真の豊かさ」を測定することを目指して開発された「新国民生活指標」を活用する形で,中央省庁で政策評価が開始された。
誤り。
2. ブータンの国民総幸福量(GNH)は,国内総生産(GDP)を成長させるために必要な,環境保護・文化の推進・良き統治のあり方を提示することを目的としている。
誤り。
3. 「世界幸福度報告(World Happiness Report)」の2021年版では,日本が幸福度ランキングの首位となっている。
誤り。
4. 国連開発計画(UNDP)の「人間開発指数」(HDI)は,セン(Sen, A.)の潜在能力(ケイパビリティ)アプローチを理論的背景の一つとしている。
正しい。
5. 日本の内閣府による「満足度・生活の質を表す指標群(ダッシュボード)」では,「家計や資産」「雇用と賃金」といった経済的指標のウェイトが大きい。
誤り。