問題
事例を読んで,生活困窮者を対象とした自立相談支援機関で相談に当たっているD相談支援員(社会福祉士)のこの段階における対応として,適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕
Eさん(45歳,女性)から相談窓口に,「毎日不安でたまらない。どうしたらよいか」という電話があり,その結果,来所面接となった。Eさんは独身で,兄弟はおらず,両親を15年前に相次いで亡くしている。高校卒業後,様々なパートタイムの勤務をしたが長続きはせず,現在は失業中である。軽度のうつ病のため通院しており,主治医からは時間をかけて治療していきましょうと言われている。両親の没後,古い家を相続して住んではいるが,一時,収入があると,物を購入することがやめられず,家中が物で溢あふれている。既に,手持ちの資金が底をついており,就労を考えたこともあるが,勤務先でのつらい体験が思い浮かび,何事をするにも自信が持てない。また,友人など周囲に相談できる人はほとんどおらず,孤立感を感じている。
- 生活困窮者一時生活支援事業の利用を勧める。
- 生活福祉資金貸付制度の利用を勧める。
- 債務処理に詳しい司法の専門家と連携を取る。
- Eさんの症状を把握するため,Eさんの了解を得て,通院先の病院と連携を取る。
- 地域での孤立感を軽減するため積極的にボランティア活動へ参加することを提案する。
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2,4
解説
1. 生活困窮者一時生活支援事業の利用を勧める。
誤り。
2. 生活福祉資金貸付制度の利用を勧める。
正しい。
3. 債務処理に詳しい司法の専門家と連携を取る。
誤り。
4. Eさんの症状を把握するため,Eさんの了解を得て,通院先の病院と連携を取る。
正しい。
5. 地域での孤立感を軽減するため積極的にボランティア活動へ参加することを提案する。
誤り。