問題
「平成29年版厚生労働白書」における社会保障の役割と機能などに関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
- 戦後の社会保障制度の目的は,「広く国民に安定した生活を保障するもの」であったが,近年では「生活の最低限度の保障」へと変わってきた。
- 1950年(昭和25年)の「社会保障制度に関する勧告」における社会保障制度の定義には,社会保険,国家扶助,治安維持及び社会福祉が含まれている。
- 社会保障には,生活のリスクに対応し,生活の安定を図る「生活安定・向上機能」がある。
- 社会保障の「所得再分配機能」は,現金給付にはあるが,医療サービス等の現物給付にはない。
- 社会保障には,経済変動の国民生活への影響を緩和し,経済を安定させる「経済安定機能」がある。
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3,5
解説
1. 戦後の社会保障制度の目的は,「広く国民に安定した生活を保障するもの」であったが,近年では「生活の最低限度の保障」へと変わってきた。
誤り。
2. 1950年(昭和25年)の「社会保障制度に関する勧告」における社会保障制度の定義には,社会保険,国家扶助,治安維持及び社会福祉が含まれている。
誤り。
3. 社会保障には,生活のリスクに対応し,生活の安定を図る「生活安定・向上機能」がある。
正しい。
4. 社会保障の「所得再分配機能」は,現金給付にはあるが,医療サービス等の現物給付にはない。
誤り。
5. 社会保障には,経済変動の国民生活への影響を緩和し,経済を安定させる「経済安定機能」がある。
正しい。