科目から学ぶ
【共通科目】と【専門科目】の全19科目から科目別に問題をご紹介します。
①医学概論
②心理学と心理的支援
③社会学と社会システム
④社会福祉の原理と政策
⑤社会保障
⑥権利擁護を支える法制度
⑦地域福祉と包括的支援体制
⑧障害者福祉
⑨刑事司法と福祉
⑩ソーシャルワークの基盤と専門職
⑪ソーシャルワークの理論と方法
⑫社会福祉調査の基礎
第36回 社会理論と社会システム 問16
問題
次の記述のうち，ウェルマン（Wellman, B.）のコミュニティ解放論の説明として，最も適切なものを 1 つ選びなさい。
- 特定の関心に基づくアソシエーションが，地域を基盤としたコミュニティにおいて多様に展開しているとした。
- 現代社会ではコミュニティが地域という空間に限定されない形で展開されるとした。
- 人口の量と密度と異質性から都市に特徴的な生活様式を捉えた。
- 都市の発展過程は，住民階層の違いに基づいて中心部から同心円状に拡大するとした。
- アメリカの 94 のコミュニティの定義を収集・分析し，コミュニティ概念の共通性を見いだした。
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2
解説
1. 特定の関心に基づくアソシエーションが，地域を基盤としたコミュニティにおいて多様に展開しているとした。
誤り。「特定の関心に基づくアソシエーションが，地域を基盤としたコミュニティにおいて多様に展開している」としたのは,マッキーヴァー（Macler.R.M)の議論である。
2. 現代社会ではコミュニティが地域という空間に限定されない形で展開されるとした。
正しい。ウェルマン（Wellman, B.）は,コミュニティが地域に限定されず展開される「コミュニティ解放論」を提唱した。
3. 人口の量と密度と異質性から都市に特徴的な生活様式を捉えた。
誤り。「人口の量と密度と異質性から都市に特徴的な生活様式を捉えた」のはワース(Wirth.L.)のアーバニズム理論である。
4. 都市の発展過程は，住民階層の違いに基づいて中心部から同心円状に拡大するとした。
誤り。「都市の発展過程は，住民階層の違いに基づいて中心部から同心円状に拡大する」としたのは,バージェス(Burgess.E.W.)の同心円地帯理論である。
5. アメリカの 94 のコミュニティの定義を収集・分析し，コミュニティ概念の共通性を見いだした。
誤り。「アメリカの 94 のコミュニティの定義を収集・分析し，コミュニティ概念の共通性を見いだした」のは,ヒラリー(Hillery.G.A)である。