問題
加齢に伴う生理機能の変化に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 体重に占める水分の割合は増加する。
- 収縮期血圧と拡張期血圧の差は縮小する。
- 聴力は高周波音域から低下する。
- 肺活量は維持される。
- 流動性知能は維持される。
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解説
1. 体重に占める水分の割合は増加する。
誤り。体重に占める水分の割合は減少する。また高齢者は水分の摂取不足から脱水になりやすい。
2. 収縮期血圧と拡張期血圧の差は縮小する。
誤り。加齢に伴い、収縮期血圧(最高血圧)が上がり、拡張期血圧(最低血圧)はあまり上がらない。
そのため、収縮期血圧と拡張期血圧の差は拡大する。
3. 聴力は高周波音域から低下する。
正しい。加齢による聴覚障害(老人性難聴)の特徴として、高音域(高い音)から低下する。
4. 肺活量は維持される。
誤り。加齢に伴い肺の伸縮性が低下し、肺活量は減少する。
5. 流動性知能は維持される。
誤り。高齢になっても結晶性知能は維持されるが、流動性知能は低下する。
流動性と結晶性の違い
流動性知能:新しい環境に適応する能力。直観力
結晶性知能:経験、学習などから獲得していく知能。自転車の乗り方