科目から学ぶ
【共通科目】と【専門科目】の全19科目から科目別に問題をご紹介します。
①医学概論
②心理学と心理的支援
③社会学と社会システム
④社会福祉の原理と政策
⑤社会保障
⑥権利擁護を支える法制度
⑦地域福祉と包括的支援体制
⑧障害者福祉
⑨刑事司法と福祉
⑩ソーシャルワークの基盤と専門職
⑪ソーシャルワークの理論と方法
⑫社会福祉調査の基礎
第36回 現代社会と福祉 問26
問題
次のうち，日本における第 1 次ベビーブーム期の出生者が後期高齢者になるために，国が示した，医療や介護等の供給体制を整備する目途となる年次として，最も適切なものを 1 つ選びなさい。
- 1973 年（昭和 48 年）
- 1990 年（平成 2 年）
- 2000 年（平成 12 年）
- 2025 年（令和 7 年）
- 2035 年（令和 17 年）
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4
解説
1. 1973 年（昭和 48 年）
誤り。1973年は、福祉元年と呼ばれ、老人医療費支給制度や物価スライド制が実施された。
老人医療費支給制度
70歳以上に対する医療費の無料化
物価スライド制
物価に合わせて年金支給額が変動する制度
2. 1990 年（平成 2 年）
誤り。1990年は老人福祉等を一部改正する法律によって福祉八法全体の改正が行われた年で,都道府県から市町村への権限移譲が大きく進んだ年である。
3. 2000 年（平成 12 年）
誤り。2000年は,介護保険法施行を契機に,日本の福祉行政の「措置から契約へ」のパラダイムシフトが図られた年である。
4.2025 年（令和 7 年）
正しい。2025年に,第一ベビーブーム世代が全員,後期高齢者である。
5. 2035 年（令和 17 年）
誤り。2035年には,第一ベビーブーム世代が85歳以上となり,少子高齢化が極めて深刻化すると予測されている。人口における高齢者が3割以上となり,現役世代の減少により経済縮小,介護人材の不足など未曽有の事態が懸念される。